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中島みゆき/地上の星


地上の星 / 中島みゆき [公式]

中島みゆきさんの重く芯のある歌声は元々好きだが、中島みゆきさんの数多の名曲の中でも、これほど曲の世界観やメッセージと歌声がピンズドな曲はそう多くないのではないか?と思う。

私はこの曲の世代ズバリなのだが、当時は曲に込められたメッセージが分からなかった。ただプロジェクトXと言えば地上の星だったし、地上の星といえばプロジェクトXという程度の認識だった。だから私にとってこの曲は、数ある良曲のうちの1つに過ぎなかった。

しかし2016年になって、地上の星のセルフライナーノーツ(創作ノート)の一部がテレビで紹介され、その内容にいたく感銘を受けた。内容はこのようなものだったと記憶している。

中島みゆきさんは、NHKのドキュメンタリー番組プロジェクトXの主題歌作曲の依頼を受けた。NHKがつけた唯一の注文は「無名の人々に光を当ててください」というものだった。

プロジェクトXの登場人物たちは、世間の誰かが名前を知るような有名人ではなかった。無名だが、日本の終戦から高度成長期を支え、今の日本を作った企業戦士たちだった。

陰で時代を作った彼らの生き様が記された分厚い資料を見て、中島みゆきさんは「彼らに光を当てるなんて出来ない」と気付いた。その理由は、「光を放っているのは彼ら自身だったから」。

だからこそ最大限の敬意を込めて、彼らのことを「地上の星」と呼んだと。

陰ながら時代を作った人々はもちろん立派だが、その生き様を汲み、地上の星というフレーズが出てくる中島みゆきさんのセンスには脱帽するばかりだ。地上で光を放つ星があったことも、それが静かに消えていったことも、誰も気付かない。人は空ばかり見てるから。うーん、すごい歌詞だ。

改めて歌詞を眺めてみると、当時は分からなかったような単語の意味がよく分かるようになった。「氷を掴む」の解釈は自力では分からなかったが、今この記事を書いている最中に、とても腑に落ちる解釈を見つけた。

ktaroootnk.hatenablog.com

なるほど。納得だ。さらに地上の星という曲が好きになった。何度聴いても良い曲だし、ふと思い出したように聴きたくなる時がある。YouTubeでいつでも聴けるのは本当にありがたい。

地上の星/ヘッドライト・テールライト

地上の星/ヘッドライト・テールライト

  • アーティスト: 中島みゆき,瀬尾一三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2000/07/19
  • メディア: CD
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